前回の導入編に引き続き、所有するS2000(ABA-AP1)のリフレッシュにおける
事前調査について記載して行きたいと思います
nakaの結論としては、調査した結果、リフレッシュをしたい箇所は
ボディ、足回り、外装とする方向で検討を進めるのがいいのではということになりました
私の場合は新車から、ずっと乗り続けているので、状態の把握がしやすかったですし
日々のメンテナンスの際にも、プロショップやディーラーで、細かいところまで確認いただいているので
状態把握はできていましたが、中古車などで購入されて、状態が把握できていない場合などは、
専門のショップやディーラーなどを頼ることを個人的には強くお勧めいたします
リフレッシュ全体の流れ
nakaが実施したリフレッシュの検討、設計、実施、テストの流れは以下の通りです。
本記事は、構想策定編ー事前調査を記載しております
※記事を書きながら修正する箇所は出てくるかと思いますがご了承ください
- リフレッシュプラン:概要
- 構想策定編ー事前調査(本記事)
- 構想策定編ー要件分析
- 構想策定編ー要件定義
- ボディリフレッシュ設計編ー①
- ボディリフレッシュ設計編ー②
- 足回りリフレッシュ設計編ー①
- 足回りリフレッシュ設計編ー②
- 外装リフレッシュ設計編
- リフレッシュプラン計画
- リフレッシュプラン実行
- テスト編

リフレッシュに向けての事前調査
まずは、現状の車の状況を把握する必要があります
この現状を把握するには、知識のある方はご自身でもいいですが、
ディーラーやプロショップでしっかりと調査をしてもらうことも大事だと思います
もちろん、新車から乗り続けていても、自分が気が付かないだけで、劣化している箇所はあります
また、ご自身で見る、ディーラーで見てもらう、プロショップで見てもらうなど、複数の視点から車を確認しましょう
では、以下が私の確認した内容になります
- 車両利用状況調査
- 日常メンテナンス箇所調査
- リフレッシュされている箇所調査
- 目視&試乗調査
車両状況調査の方法
定期的な消耗品の交換の頻度などでも、各部品や機関への負荷のかかり方などは変わってきます
ここは、中古車などの場合は確認が難しい箇所になりますね。私は新車から乗っていて車両の状況を把握しているので
いいですが、そうでない場合は、難しい内容になりますね
やはり、このような場合は、最寄りのディーラーや、プロショップへの相談が一番だと思います。
目視による確認、場合によっては、試乗などでの確認などを実施してプロの目で見ていただくのが一番だと思います。
車両利用状況調査
新車からずっと同じ車を乗っている場合や、前オーナーがどのような利用状況だったかわかる場合はいいですが
しかし、中古車で購入した場合など、状況がわからない車も多いかと思います
この場合は、以下の点を購入時や、その後に確認したほうがいいのでは?と思います
車両利用状況調査
確認内容
- 走行距離:66,000Km
- 年式:2004年
- 確認箇所:記録簿がある場合は車検毎の走行距離を確認して、利用頻度を確認
- 確認理由:距離が長期間伸びていない車は、動かさず、保管されている可能性があるため
- 確認箇所:記録簿がある場合は車検毎の走行距離を確認して、利用頻度を確認
- 利用環境:サーキット走行メイン、ワインディング、日課の定期走行(街乗りで流す程度)
- 確認箇所:バンパーに飛び石跡の多さ、タイヤハウス内のタイヤカスの多さを確認
- 確認理由:走り方にもよりますが、サーキット走行など車に大きな負荷がかかっている可能性があるため
- 確認箇所:バンパーに飛び石跡の多さ、タイヤハウス内のタイヤカスの多さを確認
- 普段の利用地域:市街地(沿岸、山間部利用なし)
- 雨、冬季の塩害を受けそうなエリアの走行なし
- 確認箇所:下回りのサビ、特にフロントメンバーなど錆がないか確認
- 確認理由:冬季、融雪剤をまく山岳地域や、海からの潮風などで、ボディの錆が進むため
- 確認箇所:下回りのサビ、特にフロントメンバーなど錆がないか確認
- ボディ状況
- 確認箇所:幌、ボディの変色、傷みなどの確認
- 確認理由:塗装の状態が悪くなり、ボディ内部や車内への水などの侵入、錆の原因につながる可能性が上がるため
- 確認理由:見た目が美しくない
- 確認箇所:幌、ボディの変色、傷みなどの確認
日常メンテナンス箇所
日常のメンテナンスについては、前述の通り、記録簿が残っている場合は履歴が追えますが
しかし、残っていない場合は調査をプロショップに依頼するなどすることを、おすすめします
このメンテナンス状態によってはエンジンのオーバーホールや、各種消耗品交換などを実施したほうがいいかと思います
車両日常メンテナンス箇所
- 日々のメンテナンス箇所
- エンジンオイルの定期交換 サーキット走行毎+半年に1回 発見者:自分 作業:ショップ交換
- ミッションオイルの定期交換 サーキット走行2回に1回+年に1回 発見者:自分 作業:ショップ交換
- デフオイルの定期交換 サーキット走行3回に1回年に1回 発見者:自分 作業:ショップ交換
- エアクリフィルタの定期的な清掃 1年毎 発見者:自分 作業:自分
- ブレーキフルード定期交換 1年毎 発見者:自分 作業:ショップ交換
- スパークプラグ定期交換 1~2年毎 発見者:自分 作業:ショップ交換
- クラッチフルード定期交換 2年毎 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 冷却水定期交換 2年毎 発見者:自分 作業:ショップ交換
- ブレーキパッド交換 残量次第 発見者:自分 作業:ショップ交換
- ブレーキローター交換 残量次第 発見者:自分 作業:ショップ交換
- タイヤ交換 残量次第 発見者:自分 作業:ショップ交換
- バッテリ交換 2年毎 発見者:ディーラー 作業:ディーラー交換
- 洗車 定期的 発見者:自分 作業:自分
リフレッシュしている箇所
リフレッシュしている箇所の確認も前述した通り、車両状況調査の方法で、
ディーラーの整備記録を参照できると、詳細を追えますが
すべてはこのようにはいかないかと思います。その場合も、自身での確認、
ディーラーやプロショップへ依頼する形がよいかと思います。
車両リフレッシュ箇所 2004~2009年
- 2005年:マフラー:交換(無限製) 発見者:自分 作業:ディーラー交換
- 2005年:ホイール:交換(無限製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2008年:ミッションオーバーホール:(純正)各ギア&シャフト、シンクロ純正交換 発見者:自分 作業:ディーラー交換
- 2008年:エキマニ:交換(無限製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2008年:エアクリ:交換(無限製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2008年:クラッチマスターシリンダー交換 (純正) 発見者:ディーラー 作業:ディーラー交換
- 2008年:ショックアブソーバー:交換(OHLINS製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:外装:交換(Ings製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:ブレーキホース:交換(APP製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:各種アーム関係ブッシュ:交換(無限製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:各種ダストブーツ類:交換(純正) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:ドライブシャフト:交換(純正)サーキット走行で破損したため 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:ハブベアリング:交換(純正)ドライブシャフトと同時に交換 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2009年:ブレーキキャリパー:交換(純正)ドライブシャフトと同時に交換 発見者:自分 作業:ショップ交換
車両リフレッシュ箇所 2010~2015年
- 2010年:エンジンマウント:交換(無限製) 発見者:ショップ 作業:ショップ交換
- 2010年:ミッションマウント:交換(無限製) 発見者:ショップ 作業:ショップ交換
- 2010年:デフマウント:交換(無限製) 発見者:ショップ 作業:ショップ交換
- 2010年:ダイレクトイグニンション:交換(社外) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2010年:エアインテークパイプ:交換(純正)亀裂が出たため 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2010年:ラジエター、ウォーターポンプ関係:交換(純正)亀裂を見つけたため 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2011年:ホイール:交換(RAYS) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2011年:マフラー:交換(無限製)音量が車検に対応しなさそうなため 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2015年:ブレーキオーバーホール:交換(純正) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2015年:ドライブシャフト:交換(純正)サーキット走行で破損したため 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2015年:ハブベアリング:交換(純正)ドライブシャフトと同時に交換 発見者:自分 作業:ショップ交換
車両リフレッシュ箇所 2016~2022年
- 2016年:ショックアブソーバー:交換(KYB製) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2016年:ドライブシャフト:交換(純正)予防交換 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2016年:エアインテークパイプ:交換(純正)亀裂が出たため 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2016年:各種ダストブーツ類:交換(純正) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2016年:マフラー:交換(無限製)音量が車検に対応しなさそうなため 発見者:ショップ 作業:ショップ交換
- 2018年:ブレーキマスターシリンダー交換 (純正) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2018年:ブレーキキャリパー:オーバーホール(純正) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2018年:クラッチマスターシリンダー交換 (純正) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2018年:エアインテークパイプ:交換(社外) 発見者:自分 作業:ショップ交換
- 2022年:外装(ウィング):交換(無限製)発見者:自分 作業:ディーラー交換
- 2022年:マフラー:交換(無限製)音量が車検に対応しなさそうなため 発見者:自分 作業:ショップ交換

目視&試乗調査
感覚的な部分なので、あいまいな情報が多いですが、一番大事な部分かと思っております
「人間中心の車づくり」マツダが人間中心の車づくりの設計思想があります。
この中でも、試乗調査をする中で大事にしているポイントが「人間とクルマのコミュニケーションの面白さ」
ここに重点を置き、車との会話を楽しめるかを確認していくことが、試乗調査ポイントだと考えています
もちろん、見た目も大事なので、自分の気に入るスタイル、外装であることも目視で確認します
車両試乗調査
- エンジン関係
- ふけあがり OK
- トルク感 OK
- パワー感 OK
- 排気音 OK
- ミッション関係
- シフトショック 無
- シフトの入り OK
- 異音 無
- 車体関係
- ボディ剛性 新車時よりやれている感じがする
- 段差を越えるときに、きしむような感じがする
- 足回り関係
- ショックアブソーバー へたりを感じる
- ブッシュ へたりを感じる
- 乗り心地
- 固い、バネレート20Kだから仕方がないか?
車両目視調査
- 外装関係
- 塗装 飛び石の跡が多数、目立つ 小傷がある
- 色褪せ 無
- 幌 色褪せ、亀裂

調査結果から考察
このようにnakaの車両は購入から、主要なリフレッシュやメンテナンス箇所
調査結果を整理、エンジン、ミッション関係はフィーリングもよく感覚的に、不満はない
ボディのヤレ、足回りのフィーリング、外装の傷みなどが気になる
やはり、これは、サーキット走行を繰り返してきた結果なのではないかと推測
この事前調査を踏まえ、次回は構想策定編ー要件分析を進めていきたいと思う